一冊のエキス

「オーガニック革命」

2010年06月06日 高城剛(今年の4月に沢尻エリカとの離婚で有名)の、離婚直前の2010年1月の著作。
なにかと評価の分かれる著者ですが、事業家にとって本来大切なはずの「食」について、時代を俯瞰しながら、最新事情を事例に挙げて述べている点が、注目に値します。
(ここでは、「書籍評価」ではなく「その書籍から何を得るか?」にフォーカスします。)

さて、事業家と「食」。
私たちのカラダは、食べ物から構成されています。
「食」がちゃんとしていないと、
カラダがダメージを受け(成人病=現代病の多くは食が原因です)
メンタルにも影響を及ぼし
結果、思考と感性が鈍ります。


だから、食にフォーカスすべし。

・現状は食べ過ぎ、と心得る。(特に炭水化物は意識して減らす。)
・圧倒的に野菜が足りません。(肉は、たまに楽しむ、でちょうどくらいです。)
・できるかぎり、オーガニックフードで滋養を。(現代の野菜は滋養不足。)

現代人は、「栄養過多」で、「滋養不足」になっています。
この問題が、思考と感性を鈍らせ、健康を蝕んでいます。

気づいたところから、習慣化されたパターンを変えていきましょう。



※ちなみに、日本の農業就業者は、この50年で壊滅状態になっていることは、
 だいたい認識の上かと思いますが、改めて統計を見てみましょう。
 かなり愕然とさせられる数字であることがわかります。

 農業就業者数の推移(ピーク時1960年と現在との比較)
 1960年 1454.2万人/9430.2万人 (15.4%)
 2008年  298.6万人/1億2769.2万人(2.3%)


※人口推移も見てみましょう。
 江戸時代は約2000万人で推移。
 明治(1868年〜)からいわゆる「人口爆発」が生じ、
 昭和初期までの約60年間で、一気に3倍に膨れ上がります。

 1930年   6445.0万人
 1940年   7193.3万人(111.6%up)
 1950年   8411.5万人(130.5%up)
 1960年   9430.2万人(146.3%up)
 1970年 1億0466.5万人(162.4%up)
 1980年 1億1706.0万人(181.6%up)
 1990年 1億2361.1万人(191.8%up)
 2000年 1億2692.6万人(196.9%up)

 昭和初期から2000年にかけて、70年間でほぼ人口が2倍になっています。
 (2005年頃から人口は減少傾向に転じています。)

 世界的に見ると、19世紀末から日本と同じく「人口爆発」が生じ、現在、
 年間約8000万人のペースで増加し続けています。
 マクロ(地球規模)で見る「食糧確保」の問題と、
 ミクロ(個人単位)で見る「食の原点回帰」の問題に
 同時に直面しているのが、現代の私たちが置かれている立ち位置です。



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